トスカーナの旅。 ( 3 / 3 ) [旅]
翌日は、いつ来ても、何度来ても魅惑的な街フィレンツェへ。
ホテルと駐車場の場所が離れていたので
駐車に少々手間取りましたが、何とか車を停め
まずはウフィツィ美術館に向かいます。
予約していった割にはチケットの受け取りに時間がかかるも
きちんと入館予定時間に入館する事が出来ました。
絵画だけでなく、建物自体も美しいウフィツィ美術館。
美術館の中を歩いているだけでとっても楽しい !
館内で一番の有名作品、ボッティチェリのヴィーナスの誕生
の前には黒山の人だかりが・・・。
もう一歩踏み出して近くで絵を見たい・・・
でも、皆さん絵の写真を撮っているので諦めました・・・残念 !
美術館の窓から見たアルノ川とヴェッキオ橋。
高い所から街全体を眺めるとレンガ色一色だけど、
この高さだと意外とカラフル。
一通り鑑賞した後は、ヴェッキオ宮へ。
宮殿の前には、ミケランジェロのダヴィデ像のレプリカが飾られています。
バランス的に、何となく頭部が大きいと思うのは私だけでしょうか?
下から見上げると丁度良く見えるように造られているのかな???
宮殿内の五百人広間。
確かに500人は優に入れそうな広さです・・・。
上階のバルコニーからは、美しい天井画をじっくりと鑑賞する事が出来て◎
ヴェッキオ宮を出た後
ちょっと一休みしたいな~と思いつつ
歩いていると、良さそうな感じのお店を発見 !
壁面側のカウンター席に落ち着きました。
それほど広くはないものの、とても雰囲気の良い店内。
ワインも、一緒に出してくれたチーズも美味しくて大満足 !
続いてヴェッキオ橋へ。
橋の両側にはジュエリー・ショップがずらりと軒を連ねています。
橋の上からの風景。
一旦ホテルに戻り、なかなかの
ヒットだったピッツェリアで食事した後・・・
ピッティ宮の中庭で開催されたオペラに出かけました。
この日の演目は椿姫。
主人公のビオレッタを映画「甘い生活」
の主演女優、アニタ・エクバーグになぞらえ
映画の撮影所がセットになっているという斬新な演出。
回りをぐるりと建物に囲まれているので、
音響もなかなか良く、楽しむ事が出来ました。
帰りに、アルノ川近辺をお散歩。
フィレンツェの象徴であるアルノ橋も
いつ見ても、何度見ても美しかったのでした・・・。
トスカーナの旅。 ( 2 / 3 ) [旅]
さて翌日、遙か彼方まで続く
ブドウ畑の中を走り抜け・・・
なだらかな丘の上に築かれた美しい町、
モンテプルチャーノに向かいます。
この日もホテルは城壁内。
・・・という訳で、前日の教訓を生かし、
一旦城壁の外に車を停め
ホテルの位置を確認してから進みます。
そろそろと城門をくぐり抜け
後ろを振り返ると・・・
幅の狭さに改めてびっくり !
幸い、ホテルの正面が駐車場になっていたので
早速、駐車しチェック・インの為、ホテルの中へ。
クラシックな雰囲気の素敵なホテルです。
ホテルの方が部屋を2つ見せて選ばせて下さいました。
なんて親切 !
迷わず2部屋続きの広い方を選択。
早速、散策に出かけます。
殆どが坂道のモンテプルチャーノの町。
こんなユニークな建物にもお目にかかる事ができました。
ぶらぶら歩きながらふと横を見ると
そこには、まるで額縁の中の絵の様に
見事なトスカーナの風景が !
吸い寄せられる様に、そのままふらふらと脇道に入ってみると
更に素晴らしい風景が広がっていました !!!
う~ん、感動・・・。
午後からは予約していたカンティーナ(ワイナリー)の見学へ。
こちらは16世紀から続く由緒あるカンティーナで、
この町の特産でもある、
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ
というワインを造っています。
全てのワイン樽の天辺にはコルク栓の
代わりに謎のガラスの物体が・・・。
一体何だろうと不思議に思い、案内の女性に聞いてみると、
何と、これ、レオナルド・ダ・ヴィンチが
発明したワイン樽専用の栓なんだそうです。
未だに使っているとは・・・・おどろき !
旧式の樽だけでなく、最新式のタンクにも使われていた
レオナルド・ダ・ヴィンチの栓。
相当、優れものなんでしょうね~。
見学の後は、お楽しみの試飲。
4種類も試飲させてもらい、勧められるままに
もう1杯飲んだので、試飲とはいえ
段々いい気分になってきました・・・。
充実した品揃えの売店。
残念ながら今回はスーツケースを持ってこなかったので
ホテルでの部屋飲み用に、一番気に入った味の1本を購入。
見学の後は・・・
市庁舎にある塔に上ってみました。
360°何も遮る物のない・・・
文句なく美しい景色。
トスカーナが人気の旅行先なのも頷けます。
続いて別のカンティーナに行ってみると
こちらにもレオナルド・ダ・ヴィンチの栓が・・・。
気持ち良さそうにお昼寝しているネコちゃん。
平和度が一気に200%アップ !
町中の壁に飾られていたサーディンの缶のオブジェは・・
実はなかなかの大作。
折角トスカーナに来ているので、( 更に ) バルで軽く1杯。
坂の途中にあるこちらのお店は、
お隣とのテーブルの高さが違います。
こんなに坂が多くて曲がりくねった細い路を
器用に走り抜けて行く小型バス。
私には絶対に無理だな~。
城門の入口近くにあった共同の水汲み場。
皆さんわざわざ汲みに来ていたので、
特別に美味しいお水なのかな ???
町中にはワイン・ショップが沢山ありました。
カンティーナを兼ねているお店も多く、
中を覗いてみるとアーチ型の壁が
ずーっと奥の方まで続いていたりして
面白かったです。
夕食はダメもとで、とても人気があると言う
オステリアに行ってみました。
開店20分前にも関わらず、お店の前には結構な数の人が・・・。
いざ、開店の段になると、ほぼ全員が予約客だと判明。
テーブルも満席で、あきらめて他へ行こうとしていたら、
ダブル・ブッキングしていた人がいて、お陰で
テーブルが2つ空き、何とか店内に入る事が出来ました。
こちらのお店の名物はステーキで、
シェフが直接席までお肉を持ってきて、
説明してくれます。
しかし、とても食べられそうにないので・・・
名物のトリュフがこれでもかと
たっぷりとのっているベイクド・チーズと・・・
トリュフの風味豊かなパスタを食べ・・・
オーソブッコをメインにしました。
どれも本当に美味しくて、
改めて、お店に入る事が出来て
とてもラッキーだったなーとニンマリ。
町では、41° CANTIERE INTERNAZIONALE D’ARTE ( ← 読めない ! )
というフェスティバルの最中で、とある広場ではリハーサルの真っ最中。
本番も上手くいきますように !
いつの間にかすっかり日が暮れて、人影もまばらになってきました。
さて、そろそろホテルに戻りますか・・・。
トスカーナの旅。 ( 1 / 3 ) [旅]
イタリアのトスカーナ地方をぐるっとドライブしてきました。
ピサの空港に降り立ち、最初に向かったのはシエナ。
ホテルは旧市街の中にあるので、まずは街を囲む
城壁の内側に入ります。
城門の幅はご覧の通りの狭さでちょっとコワイ・・・。
門をくぐると、居住者以外の車での侵入を禁止する
ZTLの看板が。
きちんと届け出ないと後で罰金を払う羽目になります。
とろとろと進んでいくと、道幅が狭い上に、
ものすごーく歩行者が多い
通りに出てしまいました。
殆どが観光客で、皆さん、ウィンドー・ショッピングに夢中。
ヒヤヒヤしながら通り抜けると・・・
車の真正面に向かって
ぞろぞろと歩いてくる団体ツアーの集団が !
ひぇ~と思いながらすり抜け・・・
何とかホテルに辿り着き、ほっと一息。
いやぁ、人を轢いてしまいそうで怖かった・・・。
こちらは13世紀の修道院を改装した中庭が素敵なホテル。
テラス付きの素敵な部屋に案内されました。
車も停められた事だし、
早速街歩き開始。
まずは、街の核、ドゥオーモへ。
この日は本当にいいお天気で強烈な日差しがジーンズを通して
肌に刺さります。
暑い !
ドゥオーモの内部。
豪華ですね~ !
シエナはその昔、フィレンツェと肩を並べる程
栄えていたそうで、その片鱗を伺わせます。
ドゥオーモ図書館。
金箔を施した豪華な
中世の楽譜が展示してありました。
続いてカンポ広場へ。
巡礼のシンボル、ホタテ貝の形をした
この広場は、ゆるーく傾斜していて、
広場の中心が一番低くなっています。
年に2回7月と8月に、この広場の回りで
パーリオという競馬のような競技が行われ、
その時期には世界中から集まった観光客で
広場が埋め尽くされるそうです。
続いて、国立エノテカに行ってみました。
館内には、国中のワインを集めた資料館と・・・
気持ちのよいテラス付きのバルがありました。
当然、ワインを注文。
この地方のワインに多く使われているサンジョベーゼ。
濃厚な味で美味。
国立エノテカは、内部が公園になっている
かつての要塞の一角にあります。
園内には、ジョギングする人や・・・
設置されているトレーニング器具で
エクササイズする ( ? ) ちびっ子や
日光浴を楽しむ若者などなど
大勢の人がいました。
まだまだ日は高いですが、
お腹も空いて来たので晩御飯。
気軽な食堂で、意外と(失礼 ! )
盛り付けがお洒落だった前菜と・・・
ピーチ ( PICI ) というこの地方独特のパスタを頂きました。
このピーチ、ご覧の通り、ぶっとい麺で、
食感は正にうどん・・・。
いやぁ、ユニークです。
すっかり満足して食後にカンポ広場まで
ぶらぶら歩いて行くと、広場全体が
美しくライト・アップされていました・・・。