良酒口に苦し。 [ロンドンで見つけたこと]
先日行われた、グレート・ブリティッシュ・ビア・フェスティバル2015
( Great British Beer Festival 2015 ) に行ってきました !
こちらのフェスティバル、国内の大小いろいろな
醸造所が自慢のビールを持ち寄り、
全国の皆さんに広く楽しんでもらおう ! というもので、
毎年ロンドンだけではなく各地で開催されています。
入場料は10ポンドで、それとは別に
ビール・グラスのデポジットが3ポンド。
( グラスは返却してもいいし、そのまま持ち帰ることも可。)
グラスの大きさは、大きい順に
1パイント( 568 ml )
ハーフ・パイント( 284 ml )
サード ( 1/3 パイント 189 ml )
の三種類あり、1パイントのグラスに
ハーフ・パイントやサードだけ注いでもらうことも出来ます。
( 大は小を兼ねる ! )
あらかじめ入場料を払っているので、1杯あたりのビールのお値段は
とても安く、1パイントでも3ポンド弱。
グラスのデザインは毎年変わり、こちらが今年のデザイン。
( ハーフ・パイント・グラス )
コレクターが沢山居そうだな~。
上の写真は、ロンドンの雄、フラーズ ( Fuller's )のブース。
市内に醸造所があります。
取り敢えず ( 失礼 ! ) 最初の一杯はこちら。
続いて2杯目はお隣のブース・・・と思ったのですが、
いや、ちょっと待て、折角なので普段は
飲めない様な種類にしようと歩き回り・・・
辿り着いたのがこちらのブース。
で、"マイルド"という文字に惹かれてこちらを注文。
・・・したのですが、出てきたのはスタウトの様な、およそマイルドではなさそうな代物。
そもそも今回のフェスティバルは只のビアー・フェスティバルではなく
エール・ビールのフェスティバル。
従って売っているビールの種類はぜーんぶエール。
そんなフェスティバルに来ておいて言うのもナンですが、
実は私、エールの苦味がちょっと苦手で、
普段はラガーばかり飲んでいます・・・。
恐る恐る口を付けます。
うん、見た目より飲みやすい !
良かった・・・。
グラス片手に会場内を散策。
場内にはビール以外にも色々な物を売るブースが出ていました。
こちらもその一つ。
これ、何だと思います ?
ヒント : ビールに関する物です。
答えは・・・牛の角を使ったコップです。
Viking Drinking Hornと書いてあったので、
どうやら昔、バイキングがこういう物を使っていたようです。
写真の角はもちろん本物で ( レプリカっぽいですが・・・ )、
放牧牛の角を磨いて防水加工しているそうです。
ビールだけでなく、ウオッカやウイスキーにもどうぞ・・・と
書いてありましたが、こんなんで飲んだら酔っ払いそうだな~ !
なんだかユニークなデザインのこちらは壁に固定して使う栓抜き。
只の栓抜きなんですが、商品を持ち上げてみるとずっしりと重くて
ビックリしました。
なぜかこんな帽子を売るブースが・・・
そして会場内にもいろいろな帽子を被った人々が。
なんというか・・・かわいいです・・・。
こちらの女の子はサメに食べられちゃってます・・・。
会場の一番奥にある舞台でオークションが始まったので行ってみました。
舞台の前には人が集まっていて熱心に商品を競り落としていたのですが・・・
出品されるのは、前の日に誰かが会場に落としていった
どこかのライブ・ハウスのバック・ステージ・パスとか
( そもそもそんな物、売っちゃっていいんでしょうか ??? )、
色つきの液体を注ぐと、中に髑髏の形が浮き上がる
プラスチック製のコップだとか、ホントにまじめに
売っているのだろうか ? と疑問に思ってしまうようなラインナップ。
しかも、それに全部買い手が付いて、競り落とされているのが驚きです。
司会の人のスタンディン・グマイクを見ると、
スタンドの部分にちゃっかりビールが挟んでありました。
まじめな顔をしつつ、売る方も競り落とす方も遊び半分という感じでしょうか・・・。
その後、全ての商品が売れオークションはつつがなく終了しました。
テーブルの上に乱雑に置かれたグラス。
これは何かといいますと・・・
外で一服やりたい人の為の飲みかけのグラス置き場。
屋外の喫煙所にはビールを持ち込む事が出来ません。
ビールを持って外に出ると、そのままそこに居ついてしまう人が続出し、
外が騒がしくなるのでこの様な仕組みになっていると思われます・・・。
ちなみに・・・会場にはATMも完備。
というわけで、現金が足りなくなっても大丈夫・・・って
ちゃっかりしてますね~ !
場内をぶらぶらしていると、何かに浸かっているゆで卵を発見。
で、もちろん購入してお試し。
卵のピクルスでしたー。
酸味のやや強い至ってフツーのお味。
こちらを塩味のポテトチップの袋に入れて ( ! )、
そのまま混ぜつつ卵をくずして食べるのだそう。
そういえば、この国にはかの有名なソルト・アンド・ビネガー味
( 口が曲りそうにすっぱい ! でも病み付きになる )
のポテトチップがあるのを思い出しました・・・。
こちらも庶民の味方 ( だと思われる ) 食べ物。
ポーク・スクラッチング ( Pork Scratching ) です。
中はこんな感じ。
これは何かといいますと、豚の皮を揚げたものです。
外側はカリッとしていて、真ん中の部分はちょっと柔らか目。
結構美味しいので、調子にのってぱくぱく食べてしまいますが、
要は油の塊で、ぜーったいに体に悪そうなので、
途中で止めておきました・・・。
この日は計5杯 ( サードね。) 色々な種類を試しましたが、
選びに選んだビールは何故か本当に苦い味の物ばかり。
ずーっと口の中が苦くて、
家に帰ってから思わず歯を磨いてしまったのでした。
良酒口に苦し !
2015-08-25 01:30
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